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研究インタビュー「実世界指向インタフェース」(話:暦本純一教授、聞き手:中尾彰宏准教授)
暦本「また、研究アウトプットは、国内はもとより、できるだけ国際的な舞台で発表すること、世界にアピールすることを心がけています。研究の進み方しだいでは、修士一年の学生さんでもどんどん国際学会へチャレンジしてもらっています。英語の壁というのは確かにあるのですが、それを乗り越えてしまうと、実は国内学会よりも国際学会のほうが楽しかったりしますし。」 中尾「楽しかったり?」 暦本「私の経験からいっても、一流国際学会であるほど、新しいアイデアを発表したときの反応がポジティブですしね。細かなことにこだわるよりも、大きな方向性に共感してもらえる場合が多いです。学生さんにとっては大きなチャレンジかもしれませんが、それだけに達成感も大きいです。いろんな国にも行けますしね!」 中尾「たしかにそうですね。研究室の学生はどのくらいいます?」 暦本「私は一昨年に着任しましたので、今年度の学生が第一期生です。修士1年が5名、博士1年が2名という構成です。」 中尾「暦本研を志望する学生には、どういうことを希望しますか?」 暦本「なによりも、まずは自分で積極的に考える人、ということでしょう。また、はったりで構いませんので、世界のトップをめざすと自分で言ってしまうような人に来てもらいたいです。私からももちろんいろんな「研究ネタ」を出していきたいと思ってますが、言われた通りをやるだけでは研究の醍醐味はわからないですよね。もちろん楽なこととは言えませんが、受け身でこなすのではなく、自分でチャレンジしていく態度が大事だと思います。実際に手を動かして物を作ることに躊躇しない、分からないことはどんどん聞いて、もちろん自分でも勉強して、という態度が重要だと思いますね。」 中尾「学際という点はどうですか?」 暦本「ヒューマンコンピュータインタラクション自身、本質的に学際的な研究分野だと思っています。私たちの研究室では、コンピュータサイエンス、ネットワーク、センシング、メディア処理などの工学的なバックグラウンドがコアになっていますが、それ以外にもデザインや認知科学的な、人間側の研究のバックグラウンドがミックスしているのがこの分野の特徴でしょう。従って、あらかじめ関連分野の知識をすべて持って進学してくるとは想定していません。研究テーマに応じて、必要な分野の知識を同時に勉強していく、というスタンスでいいのではないかと思っています。大きなイノベーションは、その専門分野にあまりにもはまりこんでしまっている人よりも、境界領域にいる人、他分野から入り込んできた人が多く出しているという調査結果もあるらしいですので、学際的なセンスは重要だと思っています」 中尾「どうもありがとうございました。」
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